2006-09-24から1日間の記事一覧

連城三紀彦/戻り川心中

ああ……いいな。いい推理小説だ。詩情もさることながら、個人的に素晴らしいと思うのは、型通りのガジェットに頼らずに、なおかつテクニカルに構築されているプロット。そうだよなあ、ミステリってこんなふうにも書けるんだよな。

渡辺一夫・鈴木力衛/フランス文学入門

テストのときに半分読み、後期のテストのときにもう半分を読むつもりだったが、その必要がなくなったのでさっくり読んだ。フランスも大変だなと思った。

「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」

本当に衝撃を受けるというのは、こういうことなのか……。 劇場にいるあいだは、ただ凄いと思っただけだった。しかし外に出て、渋谷の街で判った。脚がふらつく。ここはもうおれの知る街ではない。あのラストシーンによっておれの《現実》は拡張されてしまった…

「無頼平野」

時間を訊きにシネマヴェーラに電話したとき、同時上映がこれだというので「どんな映画ですか?」と訊いたら物凄く口ごもられたのだが、見終わったあとではその理由がわかる。 基本的にはヤクザ映画なのだが、異様なほどの展開の速さやおそるおそる「それはギ…

というわけで

yuminagaと渋谷に映画を観に行く――という形容しがたい事態になったわけだが、もはやそんなことはどうでも良いと云わざるを得ない……。