戦え! 何を!? 何をだろう……

雨が降ったと思ったら、なんのことはなくてただの水漏れだった。だから穴を塞ごうと思っただけなのに、何の因果かこんなところにいる。
メモを取る気力もなく、所在なさげに目の前の資料をめくる。「福利厚生……教育制度……スピーシーズ3……あなたたちに花束を」声は排気ガスのように身体に染み渡っていく。
結局否定されるなら、と思って会議室を飛び出すとそこはみなとみらいだった。ああ今日はライノセラスのライブが行われているはずだ。でもそんなものは知らない。まだ山村正夫小説教室の方が興味がある。
メールを確認するとやはり落ちていた。これで49社目だ。顔をあげるとそこに矢吹シャルロッテがいた。
あ、22歳になりました。