唐沢なをき/まんが極道(1)
「漫画家超残酷物語」に比べてもイタい人のイタさを直截的に描いている分こころがざわめくというかなんというか。一話ごとの主人公が他の話にも登場する、という要素があって、結局みんなの末路を知っているだけに泥沼感がましていく。話としては「センスオブワンダーくん」のオチが最高。よりによってこの話でこのオチを持ってくるのがわかってるっていうか。
べつのところの感想に書いてあって納得したことだけど、表紙の自画像がいつものぐるぐる目じゃなくて怖いくらいにシニカルな視線を放っているのが、この作品のありようを示しているように感じられる。
- 作者: 唐沢なをき
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/05/25
- メディア: コミック
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