樹月弐夜/バロックライン

ウィーンで能力者がしっちゃかめっちゃかカッパワン。
基礎はわりと良くできていると思うが、気になるところも結構ある。わりと込み入ったプロットなのにページ数が足りない気がするうえ、登場人物が敵味方関係なく美形の青年ばっかりで、別にそれはいいのだが、地の文に「青年」とばっかり書かれているのでいろいろ混乱する。あんまり真面目に読んでなかったせいもあるけど。なんだかなあ。
基本的なお話作りのテクは持っている書き手だと思うので、赤城毅みたいな路線でがんばってほしい。

バロックライン (カッパ・ノベルス)

バロックライン (カッパ・ノベルス)