松尾詩朗/彼は残業だったので

最低。作品もさることながら著者が。

これ以上は何も書きたくない。

……と思ったが、あまりに胸糞が悪いのでひとつ晒しあげる。

(無論、作品内で否定されることのない、著者自身がかなり投影されているとおぼしき)語り手の地の文で、「私は、たばこを吸う女が大嫌いだ」まあ、これはいい。しかし、「喫煙女性は子供を産むことを放棄している」ときて、「喫煙女性は女ではない」とくると人格を疑うね。
「女に手をあげる男は最低だと、私も確かに思う。しかし、たばこを吸う女に対しては、不思議と罪の意識を感じない」んだそうで、非喫煙者のおれであるが、嫌煙者がこんな連中ばかりだというなら明日から一日一箱くらい吸ってやろうかと思った。