川崎草志/長い腕

手短に。面白さがよくわからんかった。ゲーム業界のことはゲーム業界本を読めばいいわけで、いきなり雰囲気が変わる後半に面白さを見出せない限りこうなってしまうのは必然だったような気もするが。ミステリネタもぴんとこないし、主人公の造形にも首をひねってしまうようだともうアウトというわけ。まあ、インターネット周りのメインテーマの連関を見る限り、2001年に読まれるべき小説だったということだろう。そういや、冒頭の事件のスルーっぷりはすごかった……。

前半で開発されてるゲーム、特に人力飛行機のほうは面白そうではあったけどね。「レシプロヒート5000」に夜のステージがなかったのはそういうことなのか! とか。「AIR RACE CHAMPIONSHIP」にはあったけど……。