迫光/シルヴィウス・サークル

第十一回鮎川賞最終候補。どうも幻想ミステリとして売り出したかったようだが、それにしては内容も文章も薄い。三十年代の雰囲気も推理小説としての完成度も、まったくだめではないが中途半端。目指すところは良いので、育てばあるいは、ではあったが……。