かの人形は嘘を吐くと鼻が伸びるそうであるが、もし今の自分がそうならすでに鼻が潰れないさおだけ屋の全さおだけ長の合計をゆうに超えるに間違いなく、それもこれもいわゆる性格検査の受けすぎだ。なぜ死んだような眼をしながら「いつも陽気だ」とか、ESの記入漏れを発見した直後に「見直しを怠らない」などと書き続けなくてはいけないのか。素直に応えればいいじゃないかという戯言は放っておくとして、なんだかその類の嘘を吐くたびにただでさえしょうもない自分がさらにしょうもなくなっていく気がする。週に10回とかその手のことをやっていると。