小説に行き詰まりながらもなんとなく活路を見いだしかけた午前三時、「サーチライト」が聴こえてくる。
「――歌うことと、物を書くことだけはできるのさ。俺の歌とペンがサーチライトになるんだ。俺みたいになるなよお前は。俺みたいになるよ、俺みたいになるなよ、俺みたいには……」
まあ俺は、それすらできない。