TVを見ない人が「TVを見ない」と繰り返し表明する理由

個人的な実感として、テレビというものはすでにある程度の文脈を見切れないとまったく楽しめないものになっていると思う。いや、最初からそうだったのだけど、ただ選択肢が少なかったから、みんなその時代のテレビの文脈を理解できただけの話。たとえばおしゃべりクソ野郎というフレーズだって、品川を見ているときの「あの感じ」を実感していなければただの悪口でしかない。
ゴールデンですらそうで、ああいう番組を楽しむためにはいまのテレビまわりの現状を肌で理解してなきゃ面白くもなんともないと思う。それを自覚的に番組に取り入れたのがネオバラの一連の番組なんだけど。オレはテレビの文脈をある程度理解できたかわりにエヴァ話にもジョジョ話にもガンダム話にもジブリ話にもついていけないしニコニコの流行もまったくわかりません。けどべつにそれを自分からおおっぴらに主張しようとも思わない。……と思ったが、結構している。