プチテキストプレイ

5分くらい。

高田馬場の駅前になにかがあるとして、それは何ものでもないとして、雪が降るのだと思う。エッセイストの牢獄。涙が流れない週末。途切れ途切れのエッセイストを見守るように眠る。私は夢を見る。見ない。そこには何もない。眠る。ぐるぐる回って、滑り台にたどり着く。誰かが手を振っている。わたしはナイフを投げて、それを切断する。くるくると意識がゆれて、わたしはほほえましく思う。あれ、そこに電磁波があるよ。電磁波。意味のない言葉がたゆたう。永遠に。卒塔婆とだるまの組み合わせを、あなたは正しいといった。そのことを彼女は知らないまま、死んだ。彼女の死に顔を知っているのはわたしだけで、なぜならわたしが硫酸をかけてつぶしたからだ。それを背後から見ていた彼は、警察に云うよと云った。死体損壊だから、立派な罪なんだって彼は云った。だからわたしは彼に硫酸をかけた。彼は笑ってた。彼は笑いながら壊れていった。中から機械がでてきて、啼いた。それをわたしはいつまでも聞いていた。いつまでも。……何年かたって、用意された言葉が口をついて出たとき、何もかもが終わってしまったことをわたしは了解した。