連城三紀彦/黄昏のベルリン

復刊されたものを前の版で読むシリーズ。これはすばらしかった。まず文章の濃度がすさまじいし、いくつもの罠を仕掛けながらも、それに引っ張られず違和感のない形でひとつの作品として結実させているのがすごい。ちょっと言葉にならない、この完成度の高さは。この設定は「黒い時計の旅」を思い出すなあ

黄昏のベルリン (講談社文庫)

黄昏のベルリン (講談社文庫)