バーバラ・レヴィ/パリの断頭台
「死刑執行人サンソン」や「フランス奇人列伝」のアンリ‐クレマンの章とまあ似たような内容が中心なんだけど、視点が微妙に違って興味深い。「死刑執行人サンソン」ではルイ16世とのかかわりに重点が置かれていたので描かれなかったロベスピエールやシャルロット・コルデーの処刑が描かれてたりとか、アンリ‐クレマンを惨めな感じに書いてたりとか。
しかし、知らなかったんだけど、アンリが処刑したマネットという娘がいてこれが凄い。男に捨てられたことから男全体への憎悪を抱き、男装して近付いた二十人もの男をハンマーで撲殺したのだとか。シャルロット・コルデーが暗殺の天使なら、こっちは撲殺天使ですね!
- 作者: バーバラ・レヴィ,喜多迅鷹,喜多元子
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 1987/08/01
- メディア: 単行本
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