森見登美彦/夜は短し歩けよ乙女

落としてないですよ(何を?)

妙味とダイナミクスを併せ持った非常に面白い小説で、快調に読み進めていたのだが、半分くらいから「おまえらはこういう女の子が好きなんだろう?」という幻聴が聞こえはじめ、面白いのにもかかわらず身体のなかの濁った液体が流れ出るような感じになり、あげく最後のあたりを読んでいるときはあれだけのハッピーエンドにもかかわらずなぜか半泣きになる始末。
いやねー……僕には外堀を埋める相手もいないんですわ。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女