時間感覚

きのう中野に行く用事があったので、右往左往しながらブロードウェイに行き(テレビ脳)、テレビで何遍も観たまんだらけをスルーしてタコシェへと向かう(エセサブカル脳)。たいして金もなかったので眼についた「復活!精神病新聞全部3」を入手。帰って読んだ。
まあ、その名のとおり、というか鬱病で自殺未遂経験のある女性が実名で作っているミニコミ紙をまとめたもの。といっても、想像するほど極まった内容ではない。一度いきなり自殺未遂をかましたりするくらいで(相当なことだが)、ややオタ寄りのあれこれが記されている。おもしろい。
とはいえ、やはり通読すると覆い隠しようのないずれを感じずにはいられない。読んでいるととにかく疲れる。どうということのない誤字や傾きが集積してずれとなる。気になったのは時間感覚の欠落、とまではいかないが、十年くらい前のアメリ旅行記とついこのあいだのオフ会がまったくおなじ筆致で書かれているので困惑する。そのあいだの年月が、ふっと消えてしまうような感じ。あまり軽率には書けないが。こういう云い方は失礼かもしれないが、春日武彦の初期の著作を再読したくなった。