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ジョン・アーヴィング「ガープの世界(下)」を読んだ。個人的にはエピローグが鮮烈に感じられた。それまでも物語には死の影が深く落ちていたが、それにも増してこのエピローグには死が横溢していた。しかも真にそれが恐ろしいのは、それが何も不自然ではないことだ。時計の針を先に進めれば、人はみな死ぬ。当然のこと。たとえエピローグの直前にほんの子供だったとしても、わずか数十ページのうちに、いくつかのエピソード、そして死ともに彼女は歳を重ね、やがて癌で死ぬ。
怖かった。
本編は、まあわかるんだけど、物語の復権とか、続きを気にさせるストーリーテリングとか。でもオレには長すぎた。
- 作者: ジョンアーヴィング,筒井正明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10/28
- メディア: 文庫
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