恩田陸「上と外1 素晴らしき休日」を読んだ。駄目だ。二冊で判断するのは良くないが、合わない。どうしようもなく合わない。積読してある分は読むが、それ以外に新しく買うことはたぶんない。なんで剥き出しの(陳腐な)優越感を何の留保もなく書いてしまえるんだろうか。

上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)

上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)

なんというか、読者が優越感を持つ側にいると想像するのが気持ち悪いんだよなあ。もしくはそうでない場合、読者は作者に「私はお前らを見下しております」と宣言しているようなものじゃん。いや、あくまで主張は登場人物のものではあるんだけど、少なくとも俺が読んだ二冊ではそういう優越感を批判する登場人物がいないから、それは作中で無条件に肯定されて、結局作者の主張とイコールで結ばれうるのを回避できてない。あるいは最初からその気がないような気がしない、から同じようなものだと思う。つーかひがみじゃないの俺? ……ひがみですかそうですか。みんな立派ですね。いや皮肉でなく。

サブカル論のレポートでpre-schoolを取りあげようと思ってぐぐってみたけどバンドの知名度のわりに使える資料が少なくて困った困った。ラストアルバム店で見たことないし。困った困った。