「メフィスト賞受賞者のイマ」補完

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もうろくにおっかけてもいないのだが……

第1回/森博嗣(1957)/『すべてがFになる』  大学助教授⇒専業。売れっ子。もはや何を書いても許されるレベル。

第2回/清涼院流水(1974)@『コズミック』  御大。独自の地位を確保。

  • 大河ノベルがトップラン化しないことを祈っております。
  • デビュー十周年記念作品が四作もあるのか……。
  • 講談社BOX公式を見たら、ほかが全部在庫切れなのに「成功学キャラ教授」だけ在庫僅少だった。

第3回/蘇部健一(1961)@『六枚のとんかつ』  地味に健在。

  • 7月に刊行された「恋時雨」ISBN:4062693682す。
  • ていうか、羽住都と黄金コンビになりつつある件について。

第4回/乾くるみ(1963)@『Jの神話』  健在。『イニシエーション・ラブ』が効いてる。

  • ……といいつつ、新刊は「リピート」以来二年出ていない。まあ寡作な人なので、心配するほどでもないけど。
  • PHPの文庫雑誌「文蔵」に不定期連載、あと「小説推理」の12月号に読切が載るそう。

第5回/浦賀和宏(1978)@『記憶の果て』  健在。講談社中心。

  • 幻冬舎とはどうなったんだろー……。

第6回/積木鏡介(1955)@『歪んだ創世記』  終了?

  • 僕が知っている限りでは、2004年8月刊行の「秘密屋文庫 知ってる怪」の解説が最後の姿。

第7回/新堂冬樹(1966)@『血塗られた神話』  早々に他社に移って成功。売れっ子。

  • 近影
  • すごい……。ちなみに講談社には「天使がいた三十日」で久々に復帰。

第8回/浅暮三文(1959)@『ダブ(エ)ストン街道』  現役コピーライター。健在。

  • 現役というのははじめて聞いた。
  • 連載をウェブふくめて三つくらい持っている模様。地味に順調。

第9回/高田崇史(1958)@『QED 百人一首の呪』  健在。講談社一筋。

第10回/中島望(1968)@『Kの流儀』  健在。最近はラノベ寄り。
第11回/高里椎奈(1976)@『銀の檻を溶かして』  健在。最近はファンタジー寄り。

  • このへんは特に付け足すことも。高里も講談社一筋だけど、なんでだろうか。

第12回/霧舎巧(1963)@『ドッペルゲンガー宮』  健在。霧舎学園はいつ完結するの?

  • 学園ミステリについて調べようと思ったら、霧舎学園ばっかりひっかかって腹が立った。

第13回/殊能将之(1964)@『ハサミ男』  健在。新作まだ〜?

  • ついに年一作でもなくなってしまった。

第14回/古処誠二(1970)@『UNKNOWN』  地味だが直木賞ノミネート二回。実は一番直木賞に近い作家かもしれない。

  • 「UNKNOWN」が今月、文春文庫で刊行。

第15回/氷川透(?)@『真っ暗な夜明け』  健在。覆面作家

  • 新刊が二年近く出ていない。どうもこの時期の本格チームが不遇というか、不調というか。

第16回/黒田研二(1969)@『ウェディング・ドレス』  健在。コンスタントに書いている。

  • 出てはいるが、本格から離れつつあるように見えるのが気になる。逆転裁判(のコミカライズの原作)がんばってくらさい。

第17回/古泉迦十(1975)@『火蛾』  超一発屋。今は何処に??

  • 3回くらい新作の情報に釣られた。

第18回/石崎幸二(1963)@『日曜日の沈黙』  四作で終了?

第19回/舞城王太郎(1973)@『煙か土か食い物』  三島由紀夫賞受賞。芥川賞に一番近い男。
第20回/秋月涼介(?)@『月長石の魔犬』  健在だが寡作。
第21回/佐藤友哉(1980)@『フリッカー式』  元重版童貞。最近は純文寄り。
第22回/津村巧(?)@『DOOMSDAY』  一発屋。終了?
第23回/西尾維新(1981)@『クビキリサイクル』  看板作家。若手筆頭。

  • このへんはいいや。まさか秋月が復活してくるとは思わなんだ。この辺が正念場かなあ。津村は六十年代生まれだったと思う。

第24回/北山猛邦(1979)@『『クロック城』殺人事件』  健在。ラブ物理トリック。頑張れ。
第25回/日明恩(1967)@『それでも警官は微笑う』  健在。社会派寄り。

  • このふたりも一年以上著作がない。

第26回/石黒耀(1954)@『死都日本』  現役医師。たぶん健在。災害小説。

第27回/生垣真太郎(1973)@『フレームアウト』  終了気味。二作のみ

  • いやいやいや。群像2006年7月号に長篇「キメラ」が載ってる。読んでないし、感想もびっくりするくらいないけど。

第28回/関田涙(?)@『蜜の森の凍える女神』  健在。最近は青い鳥文庫にも書いている。

  • 今月初の講談社以外からの著作になる「時計仕掛けのイヴ」が刊行。ていうか、電子出版先行だったのか。

第29回/小路幸也(1961)@『空を見上げる古い歌を口ずさむ』  健在。講談社の作家というイメージは無いね。

  • ここ数回では最大の勝ち組だろうね。直木賞取っちゃうのか。

第30回/矢野龍王(1965)@『極限推理コロシアム』  健在。元々はパズル作家。
第31回/辻村深月(1980)@『冷たい校舎の時は止まる』  健在。

  • ここはいいや。

第32回/真梨幸子(?)@『孤虫症』  健在。現在三作目。

  • 公式あったのか! というわけで1964年生まれ。
  • 日記がフレンドリーだ……。
  • 群像に短編が一回掲載。ミステリマガジンで連載?中。

第33回/森山赳志(?)@『黙過の代償』  現状受賞作のみ。
第34回/岡粼隼人(1985)@『少女は踊る暗い腹の中踊る』  受賞作のみ。
第35回/古野まほろ(?)@『天帝のはしたなき果実』 これから出るよ。

  • ここはいいや。

終了。

今年は新刊を大量に読むから、久しぶりにメフィスト賞作家の作品も読んでみようかと思った。