2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸川乱歩/江戸川乱歩全集2 パノラマ島綺譚

「闇に蠢く」といい「湖畔亭事件」といい少し頭のおかしな人がそれより数段頭のおかしい事件に巻き込まれる、っていう筋立てなのが気になった。あと、パノラマ島が記憶(というか「恐怖奇形人間」でだいぶ上書きされたんだけど)とぜんぜん違ったのに驚いた…

「東京ゾンビ」

原作者出すぎ。東京ゾンビ [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2006/07/28メディア: DVD クリック: 31回この商品を含むブログ (91件) を見る

「全然大丈夫」

荒川良々に尽きる。よかった。しかし、 おすすめは、「人間関係のこじれ」が全くない(結果としてなくなる)のが非常によい。 http://zenzenok.jp/club/icoist/2008/01/005.html なぜちくわで笛を吹くひとがいちばんいいことを云いますか!日本語はちょっと…

江戸川乱歩/江戸川乱歩全集第一巻 屋根裏の散歩者

読むぜ!乱歩!(下の感想は随時つけたします) ……と思ったけど気力的な意味で無理だった。有名作以外では「恐るべき錯誤」「疑惑」が面白かった。江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者 (光文社文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/07…

戸川昌子/火の接吻

異様な雰囲気が良い。しかし、ラスト近辺がすごいなあ。怒涛のどんでん返し。火の接吻 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)作者: 戸川昌子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/07メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を…

魯迅/阿Q正伝・狂人日記 他十二編

阿Qはほんとうにばかだなあ。「狂人日記」が面白かった。ホラーだよこれは、ホラー。阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)作者: 魯迅,竹内好出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1981/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 56回この商品を含むブログ (…

井上雅彦/竹馬男の犯罪

なんだろう、ミステリとしての完成度よりも読んでいる間に変な違和感があって、そのざらざらした感覚のほうが印象に残った。唐突さというか、とっちらかった感じというか。でもそれは悪い意味じゃなくて、全体の奇妙な雰囲気とうまくマッチして物語を盛り上…

江坂遊/仕掛け花火

再読だったんだけど、話はぜんぜん覚えてなかった。でもいい。ブラックさと純粋さが表裏一体になっている感じが特に。仕掛け花火 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)作者: 江坂遊出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/07メディア: 新書 クリ…

今邑彩/金雀枝荘の殺人

まとまりがいいが、印象は薄いなあ。金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)作者: 今邑彩出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/07メディア: 新書購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (14件) を見る

皆川博子/聖女の島

もうちょっと長く読みたかった。聖女の島 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)作者: 皆川博子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/05メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (19件) を見る

多島斗志之/〈移情閣〉ゲーム

実に面白かった。バブル臭全開であるにもかかわらず、書き手自身にうわっついた感じがないのがいい。筋を通した作家って感じ。またひとり気になる作家が増えたということで。ゲーム 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)" title="ゲーム 綾辻・有…

ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサーレス/ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件

なんやようわからん難儀なミステリだ。ミステリとしての手法はなかなかうまいんだけど、「じゃあ簡潔に説明しますから!」とかいいつつ難解なレトリックを駆使しまくりなのはなぜですか!アルゼンチンではみんなそんなしゃべり方をするんですか!ドン・イシ…

2007年の10冊×2

いちごーいちごーつたにかっらまるへびいちごー ミステリの10冊 密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/12メディア: 新書購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (148件) を見るわたした…

2007年のまとめ

去年読んだ本は一昨年より3冊減って171冊でした。おそらく今年は格段に落ちると思います(読書量そのものはむしろ増えると思いますが、分厚い本を多く読む予定があるので)。自分のなかで読書というものに対するモチベーションが著しく落ちているのを感じて…

連城三紀彦/敗北への凱旋

連城三紀彦のミステリは精巧に作られた芸術品のようだ。特に文章にははっきりいってあこがれる。こういうことを云うと身の程知らずということになりそうだけども、いつかはこのような密度と精度を備えた文章を書きたいものだと思う。序章とか、ヤバいよこれ…