2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

柳広司/百万のマルコ

前から気になっていた作家だが、はじめて読んだ。ネタというか中身は全然違うけど、どことなく「黒後家蜘蛛の会」なんかを思い出してしまうつくりで、かなり好感度が高い。やはりいちどまとめて読みたくなった。謎はどれも、それこそ中〜後期の黒後家蜘蛛の…

「輪廻」

ラスト数分の優香の演技しか見所がなかった。輪廻 プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2006/07/14メディア: DVD購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (77件) を見る

島田荘司/島田荘司のミステリー教室

まあ実践的でいい本だとは思うが、当たり前ながら全体が島荘イズムで覆われているのでそこはいろいろ読んで信用し過ぎないほうがいいと思う。島田荘司のミステリー教室 (SSKノベルス)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2007/01メディア: 新書 ク…

香納諒一/ガリレオの小部屋

青春小説っぽいミステリばっかりを読み続けて、個々の出来とは別に辟易したので、対象年齢が高そうな小説を読んだ。 どうもいろいろな具合がおれの好みとは微妙にずれていたが、まあ基本的には面白く読めた。ひとつ選ぶなら冒頭の「無人の市」。ガリレオの小…

頭痛で観るのを断念した

昨日のやりすぎが野性爆弾城野特集だと知った途端、さっきまで小説について悶々と考えていたすべてがどうでもよくなってしまった。 平凡なおれなんかがうだうだ悩むより、ロッシーの才能に触れるほうがはるかに創造的であることは云うまでもない。

今度は

偏頭痛が。

風邪引く→治る→腹痛い

グズグズ。

坂木司/動物園の鳥

偽の救済より真の絶望を!動物園の鳥 (創元推理文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/10/11メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (75件) を見る

清涼院流水/パーフェクト・ワールド Book.3 Three Cheers〜万歳三唱〜

結構テンションの高い話だなあと思う。よく考えると話じたいはグズグズというか、バランスがよくないまま突っ走っているのだが、そのおかげであんまり無茶な感じがしない。あるいは英会話教室と京都案内のおかげかもしれないけど。しかしこの引きはすごいな…

坂木司/青空の卵・仔羊の巣

みんな書いていることを繰り返しても仕方がないと思っているのだけど、まあそれでも違和感を覚えるところが多い。とりあえず、坂木の全肯定や、解決編での語りの多さのせいでメッセージが異常にペラくなっているという小説の下手さだけでもどうにかならない…

携帯から

メッセンジャーを起動できない状態が続いています。連絡事項がある場合は携帯のメールでどうぞ。

貫井徳郎/ミハスの落日

総じて見るとなかなか好き。最初の数話は人物設定のベタさが鼻についていまいちだが、「サンフランシスコの深い闇」の真相でおっ、となってからの残り二話がいい。舞台と設定、そして謎と解決が有機的に結びつき読み応えのある短編に仕上がっていて、満足。…

講義要項

基礎演習が異常に減少していてなんでだろうと一瞬疑問に思ったが、すぐにその理由に気付く。ああこの学部無くなるんだった……軽く気分が沈む。

しかしなんだ、

6つも原稿書いたぜ!というといかにもすごい感じだが、総枚数でいうと長めの読切一作にも満たないのだった。

紀田順一郎/古本街の殺人

古本街の殺人 (創元推理文庫)作者: 紀田順一郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2000/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る

長谷川哲也/ナポレオン 獅子の時代(2)

個人的なハイライトが終わってしまった。マリー・アントワネットが完全にスルーされているのは何でだろう。まあこの世界観にはそぐわないからだろうなあ。マラー暗殺後の一連の流れの描き方がかっこいい。サンソンがマッチョすぎるけど。ナポレオン 2―獅子の…

小田扉/江豆町 ブリトラロマンSF

すげえ良かった。特に「町の囚人」「散歩する新聞」の二作は……なんというか自分から抜け落ちた部分に無理矢理に這入ってくるような、そんな力に満ちた作品だった。この空気感はおれに合いすぎる。江豆町―ブリトビラロマンSF作者: 小田扉出版社/メーカー: 太…

森見登美彦/新釈 走れメロス 他四篇

いやー、面白かった。こいつは傑作だぜ!! 各作品とも原典の要素をセンスよく抜き出しつつ、森見流の奇想を織り交ぜながら、さらに「でもこんな風にも考えられるんじゃないですか?」という敬意ある挑発までもが行われてしまうのだから凄い。「走れメロス」…

T・C・W・ブラニング/ヨーロッパ史入門 フランス革命

無理矢理読んだ。ブルジョア革命か貴族革命かなんて心底どうでもいい。自分の興味の偏りを痛感した。フランス革命 (ヨーロッパ史入門)作者: T.C.W.ブラニング,天野知恵子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/08/27メディア: 単行本(ソフトカバー) クリ…

ここ数日の懸案事項が

なんとか解決。あーよかった……。

舞城王太郎/SPEEDBOY!

舞城を読むのも随分久しぶりのような気がしたが、変わってない、というか余計なもの(読者にとっては必要なものだったりするんだが)を切り捨てて純化しつつ同じことを延々と語りなおしているような印象を受けた。久しぶりなだけにスピード感を楽しんだこと…

ラーメンズ第15回公演「ALICE」

テレビ出りゃいいのに。ラーメンズ 第15回公演 「アリス」 [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2006/05/17メディア: DVD購入: 8人 クリック: 45回この商品を含むブログ (232件) を見る

バイトで

Excelのマクロを覚えること(とMOUS取得)を命じられる。死。

半泣きで

よく落ちるPixiaと格闘しながら看板デザイン。五個目を作る。自分のセンスのなさに悲しくなる。しかしこれで新歓の結果がある程度左右されるし……今更だがなんでオレなんだ。

関田涙/晩餐は「檻」のなかで

んー、なんだろーなー。きっちり騙されたしそういう意味ではまあ悪くないと思うんだけど、なーんか気持ちの良い騙され方ではなかったような。悪趣味の域を越えてないというか。 作家パートをもっとエグくしてくれれば良かったのだろうか、もしくは伏線をもっ…

バーバラ・レヴィ/パリの断頭台

「死刑執行人サンソン」や「フランス奇人列伝」のアンリ‐クレマンの章とまあ似たような内容が中心なんだけど、視点が微妙に違って興味深い。「死刑執行人サンソン」ではルイ16世とのかかわりに重点が置かれていたので描かれなかったロベスピエールやシャルロ…

岸田るり子/天使の眠り

いやー、これはいいんじゃないだろうか。 いかにも女性作家のサスペンスっぽい感じ(偏見)ではじまるが、地味ながらも長編を支えるに充分な謎が提示されているのですらすら読み進めることができる。鮎川賞作家だけにきっちり決めてくれるんだろうか、いや期…

ミステリー・リーグ文庫化一覧

2001/08 愛川晶「巫女の館の密室」→2004/08光文社文庫 2001/08 柴田よしき「風精の棲む場所」→2005/06光文社文庫 2001/09 斎藤肇「たったひとつの」→未文庫化 2001/10 柳広司「饗宴」→2007/01創元推理文庫 2001/11 芦辺拓「グラン・ギニョール城」→2006/04創…

吉田豪/男気万字固め

昔はもうちょっとこういうのを面白がれたと思うんだけど。すげーと思う反面、周りは大変だったろうなと思ってしまうおれつまらない人間。男気万字固め (幻冬舎文庫)作者: 吉田豪出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/02/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック:…

ジェイムズ・モートン/わが名はヴィドック

大変面白かった!……と書ければ良かったんだがね、3000円払った本だし。 個々のエピソードには興味深いものも多いのだが、原文のせいか訳のせいか非常に読みづらかった。まあいいや、これから資料として大いに読み込んでいく(はずな)わけだし。わが名はヴィ…